投資対象:日清製粉(2002)を評価
企業名 日清製粉グループ本社 投資判断 強気 業界動向 日本国内は日清製粉、ニップン、昭和産業で寡占状態。3社で約90%のシェア。 利益率が低く2~3%だが低位安定。 市場規模は横横。人口減を一人当たり消費増が補う形。食の欧米化の典型。 近年では、冷凍食品の伸びが有望。 世界市場では世界人口増もあり、継続的な市場拡大が見込める。 年率で4%程度の成長。 日清製粉は世界シェア4位と大手。ただし、シェアは1%を超える程度で 工業用品などのようにシェア寡占による恩恵はない。 投資判断理由 爆発的な成長は見込めずとも、一定の利益を必ず確保できる業態。 今後、世界規模での不況リスクが首をもたげる中での安定性が光る。 世界市場の成長メリットをある程度受けられると考えられ、 日本国内の個食にも対応できる分野であることもメリットとなる。 リスク要因としては日本銀行の金融緩和終了に伴う、日本市場そのものの 大幅な資金流出で株価がディスカウントされる可能性。 このリスクは日本株全てに当てはまるので、その際は泣こう。 PBR1倍割れ、配当利回り2.7%と比較的割安な水準。 短期目線ではMSCIからの除外に伴って売り圧力が上がるリスクありだが、 すでに大きく下落しており、中長期目線では買いチャンスと見る。 株価自体は2019年からの下落トレンドにあるが、コロナ緩和による 外食需要やパン食需要の回復で業績は堅調に推移するものと想定し、 ディスカウントされた株価は早期に復活すると予想。