苦しかったときの話をしようか

 どうも熊兎です。


最近読んでいる「苦しかったときの話をしようか」という森岡毅さんの本を紹介します。

ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」という副題が付けられている通り、就職活動をする娘に対する父からのメッセージ、働くことへの目的意識、資本主義の本質が書かれている本です。

実に面白い内容で、特に日本教育ではたどり着けない「資本主義とは何を意味するのか」を『奴隷』など過激な言葉まで使って説明しています。

資本主義の『本質』はFIREに密接に繋がります。

つまりは、資本を保持し、他人の労働によって金を儲けるという資本主義の構造の解明と利用です。

熊兎は総資産の50%を株式に、10%を債権・投資信託に、残り40%を有事の際の現金資産という構成にしています。

これは自分の資本の最低でも半分を働かせないと、手取収入の大幅な増加を見込めないからです。

最近はコロナの影響で大幅なマイナス状態となっていますが、TOTALで見ると全然プラスです。それくらい、年率に換算した株式というのは儲かるのです。

株は配当だけで2~3%の利回りが期待できます。そこに全体相場の上昇と合わせた株式価値の上昇によって値上がり利回りが5~10%期待できます。

当然、下がるときは下がりますので、ー10%になる年もあります。今年はまさにそんな感じですね。

しかし、基本的にマイナスになる年とプラスになる年はイーブンです。

①安く買って高く売る

②財務が危ない会社には手を出さない

③売買手数料を限りなく少なく抑える

これだけでマイナスになる年よりプラスになる年の方が多く、プラス額も大きくなり、

勝率はぐんと上がります。


熊兎の場合、下落途中で株を買ってしまうことが多く、マイナス期間が長いです。これは完全に悪癖なのですが、下落中に買うので、株価がそこまで戻らないということも少なく、大体1~2年で元の水準に戻っています。

特に今年のようなコロナやこれまであった、「リーマンショック」、「スイスショック」、「チャイナショック」など、ショック時に買った株は短期間で膨大な利益を生み出しています。

今回のコロナも、結局は一過性の下落に過ぎないと見た場合、ワクチンが出来て、治療薬が出来れば全く影響しなくなり、潰れていない限り株価は元の水準まで戻っていくでしょう。

一次的に資本を棄損する企業が多く出るでしょうが、元々利益を出していた企業であれば大幅な収益回復によってそのマイナスを数年で取り戻すことでしょう。

恐らくこの代表例になるのが航空会社でしょうね。コロナ前までは世界的な移動行動の増大により大きな利益を上げていました。コロナの影響が全くなくなり、コロナ恐るるに足らずと人々が思い、旅行需要が戻った時、航空会社の株価は恐らくコロナ前よりも高くなるのでしょう。

もちろん、この話には色々な前提条件があります。

代表的な前提条件が「中央銀行による資金供給」です。

今は世界中の中央銀行が現金をじゃぶじゃぶ市場に投入しています。

貨幣の価値が下がることに繋がる為、相対的に物の価値、企業の価値が上がっていきます。

逆に現金だけを持っていると持っている金額は同じでも、その金額で買えるものは少なくなっている、という状況に陥るでしょう。


◆資本家の収入は上限なし

資本家とはつまり、株式などにより他の人が働いて得た利益を享受する人々です。

資本を持てば持つほど収入が増える為、サラリーマンのように年収という概念が通用しません。サラリーマンは決められた収入幅以上には上がりません。会社によって給料の上限が存在するからです。

しかし、資本家にはこの制限がありません。だから、世界では金持ちはより金持ちになっていくのです。


◆就職前にこの本読んでおきたかった!

就職前、大学生の時にこの本を読んでいたら、きっと就活時の考え方は大きく変わっていたでしょう。

熊兎はやりたいことがあって会社を選んだので、給料水準を意識しませんでした。

結果、低賃金で過酷労働なブラック生活をする羽目になるのですが、やりたいことをやれていた時期はそれほど苦でもありませんでした。

むしろより多く経験を積めることを喜んでもいました。

しかし、このサラリーマンとして働く、という世界の外の世界の話を事前に知っていたら、もっと違った道を選択したかもしれません。

それだけインパクトのある内容を、わかりやすく書いてくれています。

まさかこのブログで本の紹介をするとは思いませんでしたが、FIREを目指す人にはぜひ読んでもらいたいと思ったので書き起こしました。

高校生だとまだ就職に対して実感も生まれていないでしょうから、大学生、就活生に是非読んでもらいたい本です。




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