新電力窮地の続き ~イーレックス(9517)の決算資料を調べてみる~

 どうも熊兎です。


新電力が窮地に陥っている状況。続きは1企業にフォーカスを当ててみます。

以前から注目しているイーレックス(9517)です。


イーレックスの決算資料を見てみると、相当量をJEPXから調達しているようです。

その平均価格はシステムプライスで平均5.3円。

一時的にはシステムプライスの月平均が150円になっていた時期もあり、140円以上の増加です。

調達割合は40~50%。

販売電力量が1Qあたり200,000MWh。(Mはkの1000倍です)

4割として80,000MWhがJEPXからの調達です。

月あたりに換算すると30,000MWh程度。(計算しやすくする為に切りよくしてます)

1kwhあたり100円の損失と仮定すると、30,000×1000×100=3,000,000,000円

30億円の赤字が出る計算になります。

当然、毎日150円となっていたわけではありませんが、グラフを見ていると200円に張いている時期もあり、先週までかなり高い価格帯を維持していました。


上期は50億円程度の利益が出ていますが、通期予想で考えると大幅な下方修正の可能性を意識してしまいます。

完全に私見なので可能性でしかありませんが、かなりリスキーな状況にあるように見えます。


実はイーレックスは過去にも突発的な業績悪化で株価が暴落していることがあります。それだけ不安定な事業だということですが、自然エネルギー企業という面が勝つか、利益の大半を電力小売りによるせどりに頼っている面が勝つか。

今後の株価動向には要注目したいと思います。


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