ワークマン式「しない経営」
どうも熊兎です。
■ワークマン式「しない経営」(土屋哲雄氏著)
最近ずっと読んでいた本です。
最近話題のワークマン。結構昔から専門店として有名でしたが、最近はワークマンプラスなどでアパレルちっくな動きをして売上を伸ばし、株価も大幅高の状況となっています。
アパレルちっくというと怒られそうですが、あまり興味無い状態でニュースなどを見ているとそう感じていました。
熊兎がワークマンに興味を持ったのは、キャンプ動画がきっかけです。
去年始めたばかりのキャンプですが、凝り性というか興味を持つと深みにはまるタイプなので色々な道具を揃えました。
ただ、数年に1度の周期でこの「のめり込み」が発生する為、あまりお金はかけないのが方針です。大抵数年は続けるんですが、体力や生活環境の変化でやめてしまうことも多いからです。
で、安くて機能性が高いウェアとして紹介されていたのがワークマンのアウターやパンツでした。
特に冬に向けては暖かく丈夫で撥水性もある、など色々な機能がついていることに魅力を感じました。そして、大手アウトドアウェアメーカーの1/5程度の値段も非常に魅力的でした。
■キャンプでは焚火の火の粉が強敵
キャンプに行くなら絶対欠かせないのが焚火です。キャンプ行って焚火しないとか意味わかりません。いえ、別にガスバーナーでもいいのですが、やはり焚火は浪漫なのです。
で、普通の服で焚火をすると何が起こるか。穴が開きます。
実際キャンプ場に行って焚火をすると、意外と風が強くなるタイミングが何度かあり、火の粉が結構飛ぶんですよね。
燃えやすい服だと焦げたり穴が開いたりします。
難燃性のある服である必要があるのですが、例えばキャンプ用アウターメーカーの「ナンガ」は難燃性アウターで有名ですが、1着6万・・・・!!
いやいや、引退後で毎月キャンプに行くとかならいいかもですが、こちとら現役サラリーマン。社畜と言われても否定しがたいほど長時間労働しております。
休日に電話が掛かってくることも、そもそも休日出勤することも多く、年3回行ければいい方です。
そんな頻度の人がそんな高いもの買えるか!
というわけで色々探していたらワークマンにたどり着きました。
ワークマンの難燃性ポンチョがとても使い勝手がよく、ビジュアルもいいので即買いしました。防寒性が無いとか前ファスナーがよかったなぁとか色々希望はありましたが、値段とデザインと機能で即決しました。
そして去年は大活躍してくれました。何より値段が安いので火の粉が飛んでも気にならないのがいいですね。
■消耗品としての製品
ワークマンは作業服で有名ですが、作業服というのは消耗品なのだそうです。
正直、服と言っているので消耗品のイメージが無いのですが、やはりハードな職場で使っているとすぐダメになるのでしょう。
消耗品を作っている→だから安くないといけない→値引きは不要。だが継続的に売り続ける必要あり。
こんな考え方だそうです。確かにアパレルには無い考え方ですね。
確かにキャンプにしろアウトドアにしろ、結構服って駄目になるんですよね。
ひっかけたり汚れたり焼けたり!?
デイキャンプなどアウトドアライフを増やしているので何となく共感。
■投資先としてのワークマン
今はさすがに株価が高すぎて手が出ません。本を読んでいる限り、急成長はしないけど衰退もあまり無いのかな、と思えましたが、最近は1000店増やすとか結構攻めの姿勢になっているのでどうかなぁと思う次第。
大規模出店してそのまま業績が右肩上がりした会社ってあまり見ないんですよね。
飲食で多いですが、カニバリゼーションが起きて1店舗あたりの売上が落ちて業績悪化パターンが多いです。
まぁここまで考えられる専務がいるのであれば、食い合いになるような立地には出店しないのでしょうが、ちょっと様子を見たいですね。
株価が落ち着いたら買って一生持っててもいい株かなと思いました。
エクセル経営とかデータ経営とか結構一般的なことをしていると書かれているのですが、使いやすさ、使う頻度、使う社員の範囲を重視しているところがすごくいいと思いました。
大企業だとよくわからん謎ツールが導入されて、「使え」と掲示板で告知され、一時的には強制的に使わされるのですが、結局「効果」を実感できずに使わなくなることが多いんですよね。
くっそ高い金を払って他者の謎ツールを導入するなら、エクセルなど簡易なソフトで社員が欲しいツールを自分たちで作る、その為に教育もする。この考え方は効率的だなぁと思います。
■社員が楽しんでいる会社は強い
社員に負担を掛けない。ストレスを掛けないという考え方、期限を定めないなど独特な考え方が多数書かれていましたが、どれも是非自社にも導入してほしいと思うものばかりでした。
「期限があるから仕事が中途半端になる」→おっしゃる通り!実感あるある!
「会社の飲み会はしない。日中仕事で話しているのに飲み会で何を話すの?」→YES!世の経営者、よく読んでほしい!昼も夜も上司と会話とか気分が滅入る。
何社か経験してきたからよくわかりますが、社員が会社でストレスを与えられていると、家に帰ってから勉強しようとかしません。
自己学習に動く要因は主に2つだと思っています。
①いつクビになるかわからない。転職に備えて自信のスキルを高めておかないと。
②自分の仕事をもっとうまく回したいのにスキルが足りない。勉強しよう。
あ、ちなみに会社の業績を高める為に!とかありえません。
そんな変態見たこと無い。
基本的に大半の人は①です。稀に②。
①の場合、こういう社員は会社を退職することを前提としています。
会社を辞める予定があるか、肩たたきがすぐ傍にあることを自覚しているからです。
スキルが身について転職できるなら、そんな危ない場所でずっと働き続けるマゾは少ないでしょう。給料がバカ高いとかそういう理由で残る人はいるでしょうが、いずれ体力や気力が限界にきて退職します。
ワークマンの場合は②の人が多いように思えました。
これは会社としては天国ですよね。コストを掛けずに社員が勝手に成長してくれます。
■体験談
熊兎は何回か転職してきましたので②の気持ちはよくわかります。正直、自分のスキルが陳腐化したり、スキルを上げる仕事にありつけない場合、独力で勉強して転職しようとします。
飼い殺しはご免です。役立たずになったところで40~55歳あたりでリストラされるのがオチだと思ってしまうので。
熊兎も②と思える会社に入るか、フリーランスとして働ける位のスキルを身に着けたいですね。
FIREを目指しているとはいえ、フリーランスでいつでも稼げる自身があるかないかは大きいと思います。
さて、また勉強と投資研究しますかね。
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