各社決算で電力卸売市場の価格急騰の影響が明らかに

 どうも熊兎です。



最近はリモートワークで太る一方の体をどうにかしようと、休日は早朝から歩くように心がけています。

公園の梅の木(多分)では花が咲き始めていました。もうすぐ暖かくなるのでしょうか。


■電力卸売市場での価格高騰

以前記事にしましたが、12月半ばから1月半ばにかけて電力卸売市場で電力価格が爆謄しました。それまで5~7円前後で推移していた価格が上限の200円に張り付く時間帯も出るほど強烈な上げです。

一部の消費者は電力価格に連動する電気料金プランを契約していたことで電気代が大変なことになったようです。10倍以上ですからね。下手したら月10万以上の請求です。

心臓に良くないですね。

直近は寒さが一段落したおかげで落ち着いたようですが、まだ日本海側では大雪が降るなど今後もいつ逼迫するかわからない状況が続いています。

もしかすると今年の夏が暑かったら再発するかも?


■上場各社への影響

驚いたのが会社への影響。実は電力卸売価格連動プランで契約している大手企業もあったそうで、10億円前後の損失(コスト増)が発生していたそうです。

また、九州電力など電力供給余力がほぼ無い電力会社は市場からの電力調達もしていたらしく、かなりの損失が出たようです。

ENEOSでは営業利益ベースで200億円の影響があったとか。

電気を作って売っているはずの電力会社にまでマイナス影響があるというのは驚きでしたね。

逆に意外だったのが石油資源開発。電気を作って売っていたらしく、業績上方修正の一因になったようです。


■新電力への影響

注目していたイーレックスの決算発表では、相対電源構成比を上げることで影響緩和を図った!と自画自賛していました。

確かに12月末までの第3四半期決算の結果は良好なものでした。

しかし、1月の爆謄に対するコメントが無い。。。

決算書を見る限り、30~40%程度は卸売市場から調達しているようなので、相応の影響があったはずなのですが。。。

今回の決算で下方修正してくると見込んでいましたが、下方修正はせず年次決算で目標未達を発表→翌決算期の好予想で株価へのインパクトを避ける作戦になったものと予想します。


■不安定な電力市場への対策

まぁ電力市場の不安定な価格は以前からわかっていましたので、各社落ち着いた対応を取ったようです。今回の急騰は過去に例が無いほど大幅なものだったので、今後さらなる対策が打たれることで瞬間的な高騰が業績にインパクトを与えることも少なくなるでしょう。

電力市場を安定させる為に余剰な発電施設を持つ、ということにはならないと思います。


■今後の投資戦略

再生エネルギー、新電力は今後も伸びる可能性の高い有望な市場だと思っています。

今回は下落に至る銘柄が少なく、日経平均も高値維持の状態なので購入は見合わせますが、何かショック安になることがあれば積極的に買っていこうと思います。

コロナの影響もあるのですが、最近保有している高配当利回り株の減配や優待廃止などが頻発しており、ちょっとげんなりしています。

まぁ数年持っている銘柄ばかりですので、株価が動いたところでどうということも無いのですが、自分の投資戦略が全体的に間違っていたことの証明になってしまいました。

今後は成長を見込んだ投資を中心にしようと考えています。

有望テーマは、再生可能エネルギー、水素、新電力、あたりですかね。

そして人の生活向上に役立つ株に絞ろうと思っています。

今更ながらに、利益追求だけの投資では、結局利益を得られないことに気づいてしまいました。

原点に立ち返って、自分の好きな会社・使っているサービスの運営会社、入社したいと思える会社に投資していくことにします。


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