予想通りの大暴落。金利上昇は危険信号。
どうも熊兎です。
花粉があまりにひどいので、最近は遠出できず、近くのスタバに通う日々です。
スタバは高いのであまり来ないのですが、花粉の時期は値段より距離。
家から近い場所にはカフェが無いので、電車で行ってすぐ入れるところに通うことになります。
■日経平均の暴落
きな臭い動きが始まったと書いた途端、日経平均が1200円暴落しました。
あまりに予想通りでびっくりです。
まだコロナの影響が残っており、日経平均がバブル後高値を更新していると言っても、一部の寄与度の高い株が上がっているだけで全体がコロナ前の水準を回復したわけではありません。
最近、やっと回復してきていた飲食や鉄道関連も今回の暴落に巻き込まれていますが、全体から見ると比較的影響が小さかったように思えます。
恐らく、コロナが落ち着くことでコロナ前の株価を回復することを見込んでいるのでしょう。
今回の暴落はアメリカが起因です。
アメリカの長期金利が急上昇を始めた為、景気対策や中央銀行の施策に影響を及ぼすことが懸念されました。
金利は、特に中央銀行の施策に影響します。
0.1%の動きとかどうでもいいよ、と思う方、数兆円レベルの金額が動く世界での金利は超重要なのです。
日本でも長期金利は上昇傾向です。アメリカでの金利上昇に引きずられているのでしょうが、それだけではないでしょう。
日銀による超緩和策によりお金の価値はアホみたいに下がっています。コロナの影響で多くの企業が追加融資を受け、資金需要も旺盛です。
そうなると金利が上がるのは自明の理なわけで、今後は金利上昇がどこまで継続するかがポイントになってきます。
■構造的な問題を抱える日本。それでも金利は世界市場に影響される
日本では構造的に資金需要がそれほど増えなくなっています。人口の継続的な現象が見込まれるうえ、災害大国である為、大規模な投資をするには不適切なのです。
日本企業も市場が縮小する国内ではなく、市場拡大が見込まれる海外での投資に積極的で、従業員への還元もそこそこに利益の大半は海外への投資につぎ込まれています。
こうなると、本来であれば金利は低位安定します。金融機関は商売あがったり状態になりますが、一般市民からすると住宅ローンを低金利で組めたりするのでそれなりにメリットがあります。
しかし、金利はもはや世界的な動向に影響されます。特に日本はアメリカの金利に影響されるので、日本国内の景気が底辺でもアメリカがインフレ状態になれば、円高と共に金利上昇が見込まれます。
恐らく、アメリカは景気対策を緩めることはないでしょう。少なくとも直近1年位。
そうなると、インフレが進み、物価上昇率が2%を超えてくることが見込まれます。
■円高と高金利、日本の財政破綻が見えてくる
日本にとって最低な状況は円高・金利高・債権安・株安です。
国家債務が対GDP比で世界最高水準の日本。最近は邦銀も日本国際を買わなくなってきましたが、個人資産を超える国債発行は実質できない為、もはや尻に火が付いた状態です。
これが限界を超えると日銀は追加緩和できず(インフレが悪化し、ハイパーインフレによる超物価高が発生して国民生活が破綻する)
政府は緊縮財政せざるを得ず(金利高で借金返済額が莫大に膨れ上がり、財政破綻する)
個人は資産額の目減り+物価高+住宅ローン金利の急上昇というトリプルパンチで自己破産&生活保護急増となります。
自分で書いててすごい状況だと思ってしまいます。
実際、そんな状況になるまでには数十年かかるでしょうが、金利上昇というのはそれだけインパクトのある出来事なのです。
特に個人では、住宅ローンが気がかりですね。最近はほとんどの人が変動金利で契約しているそうです。金利の急上昇はローン返済額の膨張に繋がりますので、返済できない人が増える可能性があります。
住宅差し押さえや任意売却が増え始めると、不動産市況が下落し始めます。
恐らく、新築物件は労務費の高騰などもありそれほど下がらないでしょうが、
中古物件は下がるでしょうね。
ダブルインカムで世帯年収が高い家庭は、結構なお値段でマンションを買っています。
ひと昔前には考えられなかったことですが、低金利の恩恵もあって1億円規模のマンションを買っているサラリーマン世帯が多いんですよね。
これはすごいと思います。しかし、聞いていると返済額がかなり高く、不況によって片方が職を失ったり年収ダウンとなると破綻しやすいという特徴もあるようです。
■安定しなくなる給与。ローンを組めない国に
先般、川崎重工が年功序列を廃し、成果型に変えると発表しました。
すでに1部上場の多くの企業がJOB型雇用を取り入れ始めています。
このJOB型、優秀な人が早く給料を上げられる!といい面ばかり報道されていますが、
制度自体はそう良いものではありません。特に個人にとっては。
企業側からすると、成果や仕事に合わせた給料を支払えばよくなるので、仕事の価値が下がれば給料を下げられます。つまり、業績に連動させることができるようになり、赤字になりにくい体質となります。
片や、個人は自身が持っているスキルが通用する期間は多少の給料増を維持できますが、技術が陳腐化した場合、次の技術を手にするまで低収入に甘んじる必要があります。
馬鹿みたいに忙しい時でも自己研鑽を緩めず、新しい技術を常に身に着け続けることができる人なら問題ありませんが、そんな人ほぼいませんよね。
一生、平日仕事、土日は勉強、遊ぶ時間なんて無い!という生活を送りたい人はほとんどいないと思います。
結果として、年収は技術動向や世界情勢によって大きく増減するようになり、住宅ローンなどは超高リスクとなります。
年収800万を前提に組んでいたけど、5年後に会社がクラウド化してこれまでの知識が使えなくなり、JOB型によって年収は300万に落ちた。
こんなことが普通にある世の中になっているわけです。
相当自分に自信がある人でないとローンなんて組めない時代になる気がしますね。
本来であれば、アメリカのように雇用流動性が確保され、1つの企業で技術が陳腐化しても別企業に移ることで年収を維持し、その間に勉強して新しいスキルを手にする、ということができるはずなのですが、日本では雇用流動性が低いため、その会社で使いつぶされる未来しか見えません。
結果、住宅ローンなど高額の借金はできない世の中になるのではないかと思っています。
■対策は副業、副収入
結局のところ、会社に頼らない収入を手にするのが妥当でしょう。
個人で稼いでいる場合、技術動向云々に関係なく、一定の収入を手にできるからです。
そういう意味でJOB型を採用しているくせに副業禁止している企業はブラックですね。
給料減って死にたくなければ会社に隷属せよと言っているようなものです。
熊兎は主に投資による副収入を増やして、最悪クビになっても生活できる基盤を整えようとしています。
現状で月5万程度の収入になっているので(配当のみ)、これを10万にできれば十分かなと思っています。今は売買益と合わせて10万ですね。
本当はウーバーイーツやフリーランスとしてのプログラミングなど副業もしたいのですが、今の会社は副業を許可していないので、その分は勉強時間に充てています。
日本は徐々にアメリカ同様、成功しないと生活できない、そんな社会になっていくと見ています。備えは早いうちにしておこうと思う次第です。
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