緊急事態宣言延長。でも株価は大幅高。

 どうも熊兎です。


今週の日経平均はMSCI指数の銘柄入れ替えで波乱含みの展開となりましたが、

終わってみれば金曜日の大幅高で先週の急落をほぼ取り戻しました。

いい仕込みどころだったと見ることもできますが、所詮一時的な要因です。

アメリカのインフレ懸念、日本のコロナ拡大・緊急事態宣言延長など

予断を許さないテーマが目白押しの状況です。

とはいえ、ワクチン接種の加速など明るいテーマも増えてきています。


■日本はワクチン接種の加速がカギ

日本はもう言うまでもありません。ワクチン接種がどの時点で50%程度に乗るかがカギです。

だいぶ接種スピードが上がってきており、日次で40万回程度の接種が行われている状況です。

菅首相は早期に100万回/1日を目指しているそうです。

日本の人口1臆2000万人、うち、ワクチンを接種できない12歳未満が1200万人程度ですので、1億800万人への接種が必要です。

とはいえ、どうせワクチンは危険だから打たないという人も一定数いるでしょうが、それはこの際無視して、すでに1000万回接種完了しているので、切りのいい1億回(2回接種)で計算してみましょう。

現在のペースが少し上がって、1日50万回と考えると、216日間。大体7カ月です。

100万回ならこの半分、108日間の約4カ月です。

つまり、遅くとも年末付近には50%程度の接種率となっている確率が高いです。

年末と言えば、忘年会。

年末には時短・休業要請も必要なくなっている確率が高く、年度末の決算では居酒屋含めた飲食業界の業績回復した姿を確認できるのではないでしょうか。


■来年夏に向けては、旅行業界が活況になる見込み

来年以降は海外旅行の解禁も出てくるでしょう。

新興国向けは制限されている可能性もありますが、先進国、とりわけハワイやヨーロッパなどは行けるのでは?と見ています。

絶対価格高騰しますよね。

ストレスを貯め切って、お金も貯め切った老人、ホワイトカラーが大挙して旅行に出向きそうです。

合わせて、箱根など関東近県の温泉地や観光地もすごいことになりそうですね。

海外旅行の一部制限が残る見込みから、沖縄、北海道への旅行も活況になると思われます。

単価の高騰は業績回復へのインパクトが大きいです。

インバウンドが失われている状態とはいえ、感染が抑えられている中国などからの観光客受け入れも解禁されている場合、現在低バリエーションとなっているホテル関連業や旅行業は一気に株価を飛ばすかもしれません。


■ダメージの残るインバウンド・ホテル、回復が顕著になりそうな鉄道・飲食

とはいえ、東南アジアからの観光客はしばらく見込めないでしょう。

インバウンド客減の影響がホテルや百貨店、航空には残ると思われます。

多くの経営者が想定している通り、2023年頃まではコロナの影響が残るのでしょうね。

逆にインバウンドの影響が無くても堅調になりそうなのが鉄道・飲食。

特に居酒屋は大きく回復しそうです。

私はあまりお酒を飲みませんが、飲む人達はかなりストレスを貯めこんでいるようです。

解禁となればこぞって飲みに行くことでしょう。

とはいえ、飲食は箱の限界がある上、大半がコロナで店舗数を絞っています。

コスト削減や単価上昇が寄与して業績は大幅回復すると思われますが、1年程度の短期に限られると見ています。

逆に、鉄道は旅行需要の回復→インバウンドの回復→ホテル業の回復と段階的に業績を上げていきそうです。

恐らく業績改善は段階的に行われ、5年程度は続くのではないかと見ています。

テレワークの浸透で定期券需要が蒸発していますが、その分、割高な一般利用が増えます。

※基本的に完全なテレワークをしている企業は少なく、週1~2回は会社に行っているのが一般的のようです。

ここに料金改定、コスト削減が加われば、早期回復も夢ではありません。

特に注目はJR東、JR西、JR東海でしょうか。

私鉄では京急に注目しています。羽田空港線を擁し、継続的な業績回復を見込みます。


■季節要因に注意

コロナで株価が低迷していた銘柄の出戻りは一定程度見込めるとはいえ、季節要因には注意が必要です。

例年、6月~8月は低パフォーマンスに終わることが多いです。

私の株式収益も6月~8月は例年、他の月より利益が少なく、場合によっては赤字になっています。

海外投資家の影響が強い日本市場を主戦場としている投資家は、海外投資家の休暇シーズンの影響を強く受けてしまいますね。

今年の3~5月はコロナで株価を落としている銘柄に絞った投資をしていましたので、例年の低パフォーマンスを回避できるか、期待です。




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