SBグループの株主総会で孫社長が痛快QA
こんにちわ。熊兎です。
最近SBGに注目しています。
きっかけは先日開催された株主総会の動画です。
さすがソフトバンクといった感じのクオリティの高い動画も面白かったですが、孫社長の問答が実に痛快でした。
株主からのQが結構しつこく自社株買いはまだか、いつやるのか、といった問いかけで、
特に「自社株買いでしか株価を上げられない」という発言があり、孫さんが大概にしろと言い放ちました。
実際、ソフトバンクは日本屈指の企業になるほど急成長を遂げてきました。
特にここ最近はビジョンファンドによる投資が比較的堅調に推移しており、純利益は国内最大をたたき出しました。
これだけの成果を出していて、自社株買い以外では株価を上げられないなんて言われたらキレますよね。
さすがに株主総会なのでそんな殺伐とした雰囲気にはしていませんでしたが、しつこい自社株買い関連の質問に内心イライラしているだろうなってのを感じました。
■短期収益を求める投資家、成長を志す資本家
最近、短期売買による利益を目当てにした投資家が増えすぎている気がしますね。
長期投資が株の醍醐味であるはずが、短期で大きな利益を出したいという意見が多い気がします。
特に最近はお手軽に株を始められるようになったせいか、その傾向が強くなっていますね。
毎回、株主総会で短期的に株価を上げろと言われ続ける起業家は災難です。
MBO(マネジメントバイアウト)が増えているのも納得です。
起業家としては長期的に会社を成長させる最大効果を目指すので短期的には業績が低迷することもあります。
それを株主が許してくれないとなると、長期的なビジョンが描けず、思うように経営できなくなるでしょう。
株主は売り抜ければそれでいいですが、会社に所属する人にとってはたまったものではありません。
株主への配慮ばかり気にして配当をどんどん上げる企業も多いですが、それもどうなんでしょうね。
日本の企業の成長率は海外企業にだいぶ見劣りします。
もっと成長に繋がる投資を進めてもいいと思うのですが、投資もせず、内部留保ばかり厚くして配当を上げる企業が多いです。
なんというか、「現状維持」こそ最強って考え方ですね。
コロナによる業績悪化を経験してしまったので、恐らく今後も内部留保が増える傾向は続くでしょう。
そして海外企業はアグレッシブに成長投資し、最終的には日本企業の利益をかっさらって行く。
日本企業は儲けることができなくなり、自主廃業。
暗い未来が見えますね。。。
■投資家としての在り方
とはいえ、動画でも言っていますが投資家としてはお金が全てです。
どんなに崇高な投資でも、利益が出なければ意味がありません。
そういう意味では利益を貪欲に求める姿勢は投資家としては正しいのでしょう。
ですが、短期ばかり気にしているのは微妙ですね。
どちらかというと、
投資家として、いつ、どれだけの資金を得られていればよいのか
このゴール設定が最近の投資家には不足しているのかなと思います。
熊兎も同様ですが。。。。
熊兎の目標はFIREです。
40歳で経済的自由を配当所得だけで得るのが目標です。
ということは、40歳の時に資金を最大化すればいいのか?
実はそうではなく、40歳の時に継続可能な資金と投資先を確保していること。
これが目標なわけです。
現状は資金を増やしていかなければいけない段階なので短期売買も行いますが、
実は投資してもう10年以上保持している株も結構あったりします。
そこは経営に安心感を持っていますし、事業内容や業績、株主還元も納得できる内容なので今後も持ち続けるでしょう。
代表格はカゴメとかですね。
つまり、短期売買だけでなく、将来を見据えた長期投資も同時に行っていく必要があるわけです。
特にSBGは投資会社になっているので成果が出るには相応の時間がかかります。
基本的に実現利益は次の投資に回して最大化を図るでしょうしね。
そういう目線で見た場合、個人が投資できない有望ベンチャーに多額の投資ができるSBGは魅力的に見えます。
とはいえ、投資会社自体はすごくハイリスクな面もありますので、
もしSBGに投資するのであれば慎重に考えて行うべきだと思います。
しかし株主のQに対してあれだけ入れるのは創業者ならではなのではないでしょうか。
他の企業なら重要だと考えています程度の回答を繰り返すだけで終わりそう。
注目度の高い企業ですので、今後も見ていきたいと思います。
コメント
コメントを投稿