日本の好調に対比する米国の不調
こんにちわ。熊兎です。
好調な日本の市場と比べ、最近の米国市場は不調になってきています。
一時はワクチン効果により新型コロナの感染者が減り、経済が復調するかに見えましたが、
デルタ株の拡大で再度経済が鈍化傾向になっている指標が出てきています。
米国は接種率の伸びが停滞しているので、今後は結構大きく下げるかもしれませんね。
■米国に追いついた日本の接種率
日本のワクチン接種率(1回目)が61%と、米国にほぼ追いつきました。
まだワクチン接種自体は下火になっておらず、予約が取れない人もいる状態なので
今後も継続的に日本のワクチン接種率は上がっていく見込みです。
恐らく、年末近辺では80%前後になっているのではないでしょうか。
デルタ株は全人口の80%がワクチン接種を完了していたとしても、残りの20%の間で流行することが海外の事例で分かっています。
20%でも人口比ですから人数はすさまじいものがあり、簡単に医療崩壊まで行ってしまいます。
ワクチンで集団免疫を取得することは難しいと言われており、結局のところワクチンが完全に行きわたっても緊急事態は続く可能性があります。
とはいえ、経済活動は順次再開していくでしょう。
現状ペースであれば、恐らく年末年始の忘年会シーズンにはある程度酒類提供なども緩和され、居酒屋業界の業績が黒字化することが見込まれます。
特に外食企業は徹底的なコスト削減で収益性が上がっていますので、高い利益率を確保できるのではと期待しています。
■苦しい観光業
先日、HISが決算発表を行っていました。
予想通り大幅な赤字で、復活の兆しが見えません。
日本ではワクチン接種が進み、デルタ株の感染拡大収束の目途が見えてきていますが、
海外ではかなり長引いているようです。
トヨタが新興国でのコロナ感染拡大の影響により部品確保が難しくなり、再度の減産を発表しました。
今回の発表では年間計画の下方修正も発表している為、影響は大きいでしょう。
観光業も同様で、海外との往来は長期間不可になる可能性が出てきました。
ヨーロッパでは日本を原則往来禁止対象に追加しましたし、もしかするとコロナの治療薬ができるまで海外旅行は自由にいけないかもしれません。
逆に国内は好調になることが予想されます。
リモートワークが増えているとはいえ、観光や帰省などの利用で新幹線需要は復活するでしょうから、やはりJRなど鉄道株は有望に見えています。
■日医連は規制緩和に消極的
日医連の会長はコロナが収束傾向でも警戒は緩められない、ワクチン接種が進んでも感染防止対策の緩和は慎重になるべきだと言っていました。
この理論からするとワクチンの接種が完了しても、接種しない、できない人達がいる限り、緊急事態宣言を続けないと医療崩壊するぞ!という風に聞こえます。
確かに、80%ワクチン接種完了の国でも残り20%でデルタ株が流行しており、医療機関関係者からすると言いたくもなると思います。
しかし、これを本格的に守るなら、もうコロナが撲滅されるまで経済を止めるしかありません。
海外との往来を完全に禁止、もしくは拘留期間を長期間確保し、コロナの侵入を完全シャットアウト。
一度ロックダウンで人流を完全に止め、コロナ感染者が0になるまで継続。
ここまでやる覚悟を持つ以外、医療のひっ迫を完全解消する手段はないのでは。
次の総理大臣がどこまでやるかわかりませんが、一部ではコロナ感染者0の国もあることを考えると、10年単位でどこまでの対処を取るのか、大方針が必要になるでしょう。
こんなときこそ、国民投票とかが必要なんですかね。
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