週間では上昇も、後味悪い暴落の週末
こんにちは。熊兎です。
日経平均は習慣では100円前後の上昇となったものの、週末は520円安と暴落で終了しました。
暴落と書いていますが、率で考えると昔ほど大きな下げではありません。
日経平均株価が上昇したことで上下する幅は広くなっていますが、実態、率として考えるとそれほどでもないのです。
昔は500円も上下したら大事でしたけどね。
日経平均10000円以下の時代が懐かしい。
■オミクロン株懸念の後退
新型コロナの変異株、オミクロン株ですが、世界的に重症化率が低いということで
警戒感が薄れてきている状況です。
感染力は強いようなので、大規模感染すればお隣韓国のように医療崩壊に見舞われるのでしょうが、
重症化率が低いのであれば、デルタ株での重症化率を考慮すると
そこまで警戒する必要は無いのかもしれません。
日本政府は外国人の入国を原則禁止しており、国内での感染拡大リスクは下がっています。
いずれ拡大するのかもしれませんが、ワクチンのブースター接種が進めば、
極端に警戒する必要性も無くなってくるのではないかと思います。
とはいえ、日本人は慎重気質。
オミクロン株が世界的に広がりつつある中で、帰省をやめる人も多いようです。
■鉄道・航空の国内需要が徐々に復活
年末年始の鉄道・航空の予約状況は去年よりだいぶ好調なようです。
新幹線は前年比89%増。コロナ前の60%の水準を回復しているようです。
恐らく様子見決め込んでいる人達の駆け込みが出てくると思うので、
最終的にはもう少し上がるでしょう。
航空は前年比40%増。国内線のみですが、航空業界は利益率の関係で
損益分岐点が低いので黒字化には十分な予約率と思われます。
ちなみに、鉄道はコロナ前比で80%前後まで需要が戻らないと黒字化できないと
予想されています。固定費がバカ高いからですね。
とはいえ、利益率が比較的高い、JR東海、JR東、JR九州などは黒字化必至と
見ています。
最近は株価が不調ですが、恐らく年度決算を発表する来年6月頃には結構回復している
のではないかと予想しています。
■危ない日経平均株価のチャート
逆に、日経平均株価として見ると危ないチャートが見えてきます。
28000割れ位は行くのではないかと思っています。
特にアメリカ株の変調の影響を大きく受けていますね。
最も懸念されるのがインフレリスクです。
もはや世界的にインフレの波が高くなっており、米、欧州ではテーパリングが本格的に
開始されました。
イギリスは早くも利上げしています。
インフレは一時的と見られていた状況から恒久的な高インフレが警戒される事態となって
います。特にアメリカ、ヨーロッパではインフレ率が数十年ぶりの高さとなっており、
中央銀行がコントロール不能に陥る可能性もあります。
そうなると新興国を中心に通貨危機が起こる懸念が出たり、先進国では深刻な
リセッション(景気後退)が始まったりする懸念が出てくるなど、
株式市場としては目を覆いたくなる事態となる可能性があります。
特にアメリカは転がり出したら止まらない経済ですから、心配ですね。
そんな世界的な懸念もあり、世界景気の影響を強く受ける日本株の先行きも怪しいものです。
日経平均は本格的な下落トレンドに入ってくる可能性もあり、慎重な見極めが必要です。
特に年末年始に特大イベントが出たりすると、年明け大暴落が始まるかもしれません。
現在の株価は一般庶民から見ると「バブルか?」と思えるくらい高いです。
日銀介入前は1万円だったのが、今や3万近いですからね。
皆が恐怖に囚われると日本株は海外勢主導で大暴落する危険があるので、
一部の投資家は現金比率を増やしているといったようなコラムをよく目にするようになりました。
■熊兎式投資戦略
私としては、しばらくは様子見がいいかなと思いつつ、
今後短期的な値上がりが見込めるアフターコロナ株はちょこちょこ買っていこうとしています。
全体的には現金比率を増やしていますが、前述のJR系などは安くなれば買っています。
今買わず、いつ買うというのか!
そんな気持ち。
オミクロン株は新型コロナが徐々に人間に適合してきた結果(感染力増&重症化率低下)
という専門家もいますので、インフルエンザと同じ扱いになればコロナで大暴落していた
銘柄群の水準訂正は早々に起こるでしょう。
とはいえ、赤字がやべー旅行関連株は買う気がしません。
倒産まではいかないでしょうが、増資の確率が高いので。
今注目しているのはパーク24ですが、こちらもイギリスの状況次第ですね。
国内は黒字化していますが、海外の赤字がでかすぎです。
海外赤字の縮小傾向が見えたら即時買いたい銘柄なんですけどね。
将来的にカーシェアリングが世間のスタンダードになる気がしているので。
他にもマンダムなど、今後需要が復活して業績が盛り上がるであろう銘柄は
注目していきたいと思います。
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