オミクロン株の影響を恐れて縮み上がる鉄道株

 こんにちは。熊兎です。


JR各社の株価が冴えません。

JR東、JR東海共に日経平均に追随できず、徐々に下げ続けるチャート。

JR西は公募価格を下回り、株主は涙目でしょう。

私鉄各社も年初来安値付近をウロウロしており、総じて軟調です。


■短期のオミクロン、長期の人口減少

日本の鉄道株は確かに難しい局面を迎えています。

短期的にはオミクロン株の感染爆発による行動制限懸念が見え隠れし、

長期的には日本国内の人口減少というマイナス要因を抱えています。

鉄道はJR北海道やJR四国を見ればわかる通り、一定以上人口が減ると利用率云々以前に成り立ちません。

そこは多角化して鉄道に依存しない、むしろ鉄道は収支トントン、他で稼ぐ

JR九州のようなポートフォリオが主流になっていくでしょう。

こうして考えると、不動産やSUICAなどの成長が見込めるJR東やプリンスホテルを

抱える西武HD、小売りや不動産がやたら強い東急鉄道などは魅力的に見えてきます。

コロナ禍を超えた先に業績が成長する見込みのある銘柄を狙いたいところです。


■羽田ビジネス特化の京急

最も伸びしろがあると思えるのが京急です。

コロナ禍前までは品川駅周辺の開発、利用者数が増え続ける羽田空港線による

成長が見えており、右肩上がりの株価でした。

しかし、国際線の停滞・インバウンドの消失により最も影響を受けたのも京急です。

コロナ禍が続く限り、京急は厳しい財政状態が続くでしょう。

自己資本率も低く、増資懸念が付きまといます。

コロナ克服が見えた際は参戦したい株ですが、タイミングが重要ですね。


■割安と思っているJR東&JR東海

東京の人口は日本全体の人口と比較して安定的に推移すると見込まれます。

リモートワークの普及による郊外、関東近県への移住や定期券購入の廃止など

デメリットも多いですが、正直、東京から人口大移動が始まるとは思えません。

品川~高輪ゲートウェイの再開発やコスト削減により、コロナ禍後には

業績の回復が早いと見込まれますし、将来的にも不動産やSUICAによるモバイル決済

事業が成長を牽引する未来が描けます。

JR東海はそもそも利益率がアホみたいに高い優良銘柄です。

今後、リニアが実用化されれば国内航空需要をかなり奪うと思われ、

業績はさらに好調に推移するのではないかと見ています。

コロナによる出張控えやリモート会議等による出張頻度の低下影響はあるものの、

『現地を見る』『直接話す』ことを重要視する経営者や営業は多く、

コロナ終息後、数年で需要は元に戻ると見ます。


■鉄道株の上昇はコロナ次第

これは言わずもがなですね。長期では日本人口の減少がデメリットになると書きましたが、

正直そこまで未来を見据えて投資している人はほぼいません。

せいぜい、3~5年位でしょう。

結局のところ、コロナがいつ落ち着くのか。これに掛かってきます。

オミクロン株は感染力が強く、重症化率が低いと言われています。

入院者が大量に出ないようになれば、行動制限などそもそも必要なくなるわけで

(インフルエンザの流行と同じ扱いになる)

そこがいつになるかです。

あと1年程度はコロナ影響が続くと思いますが、2年後以降はほとんど経済的な

影響はなくなっていると想像しています。

いえ、期待しています、が正しいですかね。

是非とも2年後には心配事なく海外旅行に行ける世の中になっていてほしいものです。


コメント

このブログの人気の投稿

ダブルバガー狙いで購入 無配転落の残念株

FIERの実現性と新NISA

高配当株狙い 安くなっている住宅機器大手