市況悪化に伴う資金回収の動きが加速
こんにちは。熊兎です。
■ロシアへの制裁が拡大
ロシアに対する制裁の動きが民間に広がり、経済への悪影響が明確に見える段階に進みつつあります。
今日、日経新聞からVISA及びマスターがロシア国内で発行されたクレジットカードの決済を全面的に停止する発表を行いました。
これにより、ロシア国民が保持するクレジットカードの大半は使えなくなります。
とはいえ、2014年のクリミア半島の際もロシアは同様の制裁を受けており、ロシア国内では独自のクレジットカード決済システム『ミール』が広がりを見せていたところでした。
ロシア国内での決済手段は当然現金ルーブルもあるので、どこまで混乱が広がるかは不透明です。
人間はなれるもの。2014年にも行われたことなら、対処方法も手にしていると思われます。
とはいえ、全世界で使えなくなる為、ロシア国外にいると大変そうです。
■物流網の停滞拡大
ロシア向けの海上貨物輸送もヨーロッパ諸国の税関により停滞しているようです。
大半の国は海上輸送による輸入が大きなウェートを占めるので、ロシア国内の物流も
混乱するでしょう。
しかし、こちらも中国を経由した輸送にしてしまえば骨抜きに出来ることから、
親ロシアの中国が隣国として存在している以上、決定的なダメージはなさそうに思えます。
ただ、元々世界的にインフレが加速しはじめていた時期。
戦争継続には多大なコストがかかることを考えると、ロシア国内への税制への影響など
経済面でのデメリットは大きくなりそうです。
■日本株の行方
現状、核兵器の使用すら示唆される段階に突入し、どこまで状況がエスカレートするか
誰にもわからなくなっています。
当然、世界経済の影響を強く受ける日本株はパフォーマンスを落とし、
今後も落とし続けることが見込まれます。
特に日本はまだコロナの影響から抜け出しきれていません。
国内コロナ、海外はロシアと、内憂外患状態です。
日本はロシアの隣国です。いつ日本が攻め込まれるかもわかりません。
戦争はタブーではないことをロシアが証明したからです。
日本株の売買動向を見ると、海外投資家はずっと売り越し状態となっており、
現在、日本株を買い支えているのは国内投資家です。
基本的に海外投資家が買いに転じないと日本株は上がりませんので、
ロシア情勢の先行きが見えるまでは本格的な上昇に転じることは無いでしょう。
■投資戦略
世界的な物流網の混乱やインフレもあり、正直今投資するのはリスクが大きいと思います。
できるだけ投資資金は縮小して、現金割合を増やしています。
もうこの姿勢は今後半年くらい変わらないかもしれませんね。
鉄道は引き続きオーバーウェート見通しをしていますが、全体相場がここまで崩れてくると
コロナが落ち着いてきても共連れで下がる可能性が高いです。
コロナ治療薬が開発!なんていうサプライズなニュースが飛び出れば爆謄するでしょうが。。。
テレワークの普及やコロナの長期化により、人々の生活スタイルから鉄道が切り離されつつあるのも懸念材料です。
しかし、ガソリン価格の高騰など、車を持つことによるコストデメリットが大きくなりつつあり、恐らく車コストに耐えられなくなる人が増えると見込んでいます。
そこでコロナ終息が実現すれば、電車スタイルへの回帰が期待できます。
通勤定期需要はもう戻らないことが確実ですが、そもそもほとんど利益貢献の無い通勤定期よりも、一般利用の回復が重要です。
通勤定期はその性質上、一般利用を食べてしまう特性がありますので、
そこが減れば、結局利益水準はかなり戻るのではないかと思います。
■観光資源を持つ路線、ドル箱新幹線を持つ鉄道は有望と見る
箱根への路線を持つ小田急や、高尾山への路線を持つ京王、ドル箱新幹線を持つ東海道旅客鉄道、東京全域と有望な不動産を持つ東日本旅客鉄道は今後も有望と見ます。
また、地方に目を向けるなら九州旅客鉄道でしょう。
コロナ禍の現状ですら、不動産の力で黒字化しており、西九州新幹線の開業を含め
観光需要の取り込みで大きく成長できる見込みがあります。
特に九州はインバウンドインパクトが強い地域ですので、配当し周り3%超も加味すると
ここらで仕込んで5年後を待つ戦略もアリなのではないかと思います。
小田急、京王は年初来安値水準。他の鉄道株も下げてきていますので、チャンスを
伺いたいと思います。
余談ですが、京急、東急、富士急なども、それぞれ空港、不動産、富士山という材料を
持っているので有望と思っています。
私から見ると東武や京成などは若干見劣りしますね。
このあたりは地元感や過去利用の印象もありますので、あくまで参考です。
では今回はこのへんで。
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