日銀の行動が日本株を引き上げる
こんにちは。熊兎です。 円安の進行スピードがとんでもないですね。 あれよあれよという間に130円を超えてしまいました。 昔買ったドルがすごいことになっています。 ■金利差の影響は大きい 円安の原因は日米金利差です。 日本は金融緩和を継続しているのに対し、アメリカ、ヨーロッパは金融引き締めに動いています。 これは各国のインフレ率の違いに起因します。 アメリカでは需要が一向に下がらず、インフレ率が高位に推移しています。 伸び率はすさまじく日本の0.xx%とは比較にならない7%~9%という高水準。 日本は輸入物価が上がっているのに小売り価格にそこまで反映されていません。 企業努力という名の涙ぐましい苦労が裏であるのは確実です。 とはいえ、日本企業も適正な利益確保に向けて値上げを開始しています。 まだまだ値上げが原材料価格の上昇に追いついていないようですが、 恐らくより機動的に値上げする仕組みを早々に組み上げ、消費者物価指数は 急激に上昇することになるでしょう。 そもそも原材料が20~30%上がり、為替が30%下がっています。 賞味60%以上の負担増となっているわけで、日本の消費者物価は1.5倍になっても 不思議ではないのです。 日本の場合、厄介な点は物価が上がっても給料には反映されない点です。 最近はJOB型という仕事の内容に応じて給料が決まる仕組みが増えてきました。 年功序列側が徐々に廃れてきているということでもあるのですが、 そもそも日本のように離職率が低い(転職が少ない)市場では、企業が給料を上げようとするインセンティブがありません。 給料を上げなくても従業員を維持できるのであれば、わざわざ給料は増やさないですよね。 結果、給料は新興国並、物価は先進国並という最悪のスタグフレーションに進もうと しているわけです。 ■日本人は自己防衛が必要になってくる 今後、普通に1つの企業に勤め続けて生活を続けられる人が減っていくと予想します。 給料が上がらないのに物価が上がるわけですから、生活水準は徐々に低下していきます。 グローバルな上場企業ならともかく、中小企業や国内のみで運営されている企業では 物価上昇によるメリットをほぼ受けられません。 どちらかというと給料を減らして商品価格を維持しようと動くでしょうから、 ずっと働き続けても貧しい、そんな未来が見えてきます。 ■企業に縛...