東証が上場維持基準の経過措置の期限を設定。PBR1倍割れ企業には改善策要求も!
こんにちわ。熊兎です。
東証がダラダラしていたプライムの経過措置にとうとう期限をつけました。
経過措置期間内に改善されない場合は上場廃止、または別市場への鞍替えが必要となります。
さらに、PBR1倍割れ企業には改善計画を要求するようです。
■驚きのPBR1倍割れ企業への改善要求
熊兎としては、この要求は意外でした。
当然的なことを言う人もいますが、日本市場でPBR1倍割れ企業は多いので
有名企業も上場できなくなっちゃうね。と思っている次第。
具体的なPBR1倍割れの有名企業の一例です。
(7203)トヨタ自動車 PBR:0.93倍
(8306)三菱UFJフィナンシャルグループ PBR:0.72倍
(8058)三菱商事 PBR:0.95倍
(6752)パナソニック PBR:0.9倍
(5401)日本製鉄 PBR:0.73倍
こんな感じで、ぶっちゃけよく聞く超有名企業もほとんど1倍割れなんですね。
日本企業の未来がどれだけ悲観視されているかがわかります。
日本企業は貯めこみ体質なので、資産を抱えすぎているという面もありますが、
その分世界的な大不況になっても生き残れるしぶとさがあるという
特徴もこの数字には表れていると思います。
■「成長」への貪欲さが足りない日本企業
普段、サラリーマンとして仕事をしていると、こんなことを言われるとキレそうに
なりますが、数字上ではこのように見られているということです。
日本企業は内向きになりやすく(島国体質)、現状維持バイアスが強いと思われます。
すごく忙しい社員達、でもその業務、そもそも必要ですか?
利益の出ない業務を必至にやっていませんか?
内部グループ向けの機能の見た目をちょっと綺麗にするために
アホみたいなお金使ってませんか?
このあたり、心当たりあるのではないでしょうか。
また、日本企業は意思決定が超遅いです。
稟議を回すにも、何人の承認得るんだって位、永遠と回します。
小さい企業では、部長クラスが「OK!」というだけで通ることも多いですが、
上場しているような大企業ではこうはいきません。
逆に成長企業は意思決定が早いので、承認プロセスがもっと簡略化されているのでしょう。
熊兎は比較的大きめに企業で働いてきたので、意思決定の遅さ、承認フローの長さには
辟易しています。
「失敗をしにくい」というメリットも実はあるのですが、
「成功を求める」のと「失敗を回避する」のどちらを優先しているのかという違いで
大企業は後者に回りやすいのです。
■今後の日本市場は?
2023年はあまり明るいニュースになるようなことが思い当たりません。
逆にウクライナ戦争の激化、日本銀行の総裁交代による方針転換、海外不況の影響、
止まらないインフレなど、気が滅入る材料ばかり思いつきます。
2024年になると、NISA枠拡大・恒久化による資金流入などもあり、
徐々に回復傾向になっていく気もしています。
日銀が緩和縮小をそこにぶつけてきそうで怖いですが、それでも日本人の
莫大な個人資産が株式市場に向けば、上昇圧力はかなりのものでしょう。
個人投資家のうち、始めたばかりの初心者が好きそうな、有名で財務体質が
頑強な銘柄を買っておけば、それなりに利益を出せるのではないかと見てきます。
2023年中頃からが狙い目ですかね。
PBR1倍割れ企業への改善要求はここに効いてきます。
PBR1倍割れの企業は、有名で規模が大きく財務体質が頑強な企業が多く、
1倍割れを解消しようと思うなら株価を上げるか、自社株買いなどでROEを
上げていく必要があります。
となれば株価にプラスメリットのある対応が行われることとなりますので、
PBR1倍割れ企業を狙っていくのも有力な戦略になるのではないでしょうか。
コメント
コメントを投稿