株式投資の目的と株主優待を活用した節約生活
株式投資をする人の目的はそれぞれですが、
大抵の人が結局曖昧になってしまい、欲望に駆られて大きな損をしています。
最近の日本株は右肩上がりなので多少失敗してもすぐ取り戻せますが、
リーマンショックのようなことが起きて市況が低迷すると
ずっと損失を抱え続けることになってしまい、新しい投資ができなくなります
まさに前回のバブルで投資していた人がそんな感じだったと思います
では、どういう目的で投資するといいのでしょう
YouTubeなどでは「株主優待を目的に投資する人はカモだ」といった投稿もありますが
私はそうは思いません
株主優待がほしい!というのも立派な投資理由です
問題なのは、株主優待もほしい!値上がり益もほしい!配当もほしい!損したくない!
こんな全部取りみたいな目的になってしまっている人が多いことだと思います
ではどうしていけばいいのでしょう?
■投資目的別の予算を設定する
要は、目的別に予算を組んで、その範囲内で投資すればいいのです
長年株式投資をしていますが、株主優待目当てで買った株は優待が廃止されない限り
株価が下がってもあまり気になりません
元々売るつもりが無いので下がろうが上がろうが関係ないからです
代表例として熊兎はカゴメ(2811)を持っています
もう10年以上持ち続けており、昨今の株高の影響ですごい利益になっていますが
さっぱり売る気がありません
毎年野菜ジュースやケチャップがもらえており、生活の役に立っているからです
他にも宝ホールディングス(2531)などもみりんや料理酒など
生活必需品が株主優待でもらえるので売る気が無い銘柄です
こういった株は買った後はずっとほったらかしにするので株価の変動を気にしません
そして生活必需品を株主優待で出している企業は基盤がしっかりしていて
業績も安定しているので株価が下がりづらく、数年後に見るとプラスであることが多いです
年4回の決算資料くらいは読みますが、それ以外は放置でいい。忙しい会社員には
株主優待目当ての投資は理にかなっている気がしています
とはいえ、無制限に買っていても資産バランスが崩れて売りたくないところで
売らなければいけない事態に陥る可能性もあります。
ですので上限をしっかり決めて投資していくのです。
ここで注意が必要なのは、こういった投資をする場合、投資タイミングにさほどの意味は
ありません。当然、世界中が不況で景気低迷して株価が下がっているときに買うのが
理想ですが、それを待っていると一生買えない可能性もあります。
自分の資金余力を見ながら「下がったら追加で買えばいいじゃない」くらいの気持ちで
いいんじゃないかというのが持論です。
肝心の株主優待を目的とした投資の上限額についてですが
これは人によりけりなのではっきりいくら!は言えません
例えばですが、市況が低迷していて株価が安値で放置されている場合は
総資産の20%くらい。好景気で株価が上がっているときは10%くらいまで
のように決めてもいいと思います
好景気のときは株価も上がりやすいですが、下落時は50%くらい平気で落ちますので
追加で買えるだけの資金余力は残しておきたいところです
日本人は現預金が少ないと不安になってしまう国民性があると思います。これは
災害が多いお国柄が出ているのだと思いますが、その点を加味して
総資産の30%~50%は現預金(ただし、定期預金などによる金利収入は活用)でも
いいと思います
実際、災害に遭ってすぐに引っ越さないといけない!となった時に現金が不足すると
災害で安くなった株を泣く泣く売ることになりかねないです
資金量によって10%程度まで現金比率は下げてもいいと思いますが、それは
一部のお金持ちの話なので庶民は保守的に、生活を壊さない範囲で投資すべきです
■生活防衛的株主優待銘柄
先ほどあげたカゴメや宝ホールディングスの他にも、以下のような株があります。
最近は株式分割によって買いやすい価格になっている株が多いのでチャンスは増えたと
思います
○王子ホールディングス(3861)
トイレットペーパーやティッシュペーパーがもらえる株主優待。
最近はインフレの影響でどちらも高いので助かる!!
○大冷(2883)
冷凍の骨取り魚がもらえる株主優待。
毎年内容が違うので安定しませんが、結構なボリュームが送られてきます。
去年のさんまは微妙でしたが、その前のサバは最高においしかった!
○Jオイルミルズ(2613)や日清オイリオ(2602)
食用油がもらえる株主優待。Jオイルはオリーブオイルももらえます。
どちらも配当が3%近くあり、配当と優待の両取りとして継続保有に向いた銘柄。
こいつら買い始めてから油を買うことが無くなりました
○キューピー(2809)、キッコーマン(2801)、味の素(2802)
皆さんご存じ食品代表格。マヨネーズ、醤油、調味料がもらえる株主優待。
株価がめっちゃ上がっていて優待の内容も控えめなので今買うのはどうなの?と
思わなくもないですが、持っておきたい銘柄なのは確か。
他にもたくさんの銘柄がありますが、生活必需品関連ということで食品が中心になります
缶詰がもらえる銘柄も多いですが、正直缶詰は生活必需品というわけでも無く
日々の料理には使いにくかったので今回は紹介にいれませんでした。
■注意!外食銘柄
最後に、外食関連銘柄は食事券を優待としているところが多く、生活に役立つといえば
役立つのですが、そもそも外食はコストが高く、自炊に比べると効果が落ちます
例えば、Jオイルの油は1年使っても使い切れないような状態ですが、
クリエイトレストランツの優待などは家族で利用すると1回で無くなります
結果として節約効果は低く、生活防衛に適するかというと微妙な評価です
額面が大きいので引かれますが、娯楽目的で買うならともかく節約目的なら
少し考えた方がいいと思います
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